今回は雨漏り調査を行いましたので、ご紹介いたします。
お客様より、『雨漏りの原因がわからないから見に来てほしい。』と依頼があり、早速現地を見させていただきました。
お客様の話によると、築50年以上の建物で、5年程前に防水工事と外壁塗装工事を施工済みの店舗なのですが、工事完了後も大雨が降ると店舗の2階床面に雨漏りが発生し、
サッシ廻りのシーリング等や、外壁やサッシの小さな隙間のシーリング充填を何度行っても雨漏りは止まらなかったようです。
現地状況は、
雨上がりの2階床面に雨漏りの水の跡が残っていました。
まずはサッシ廻りの不具合を探すと、気になるところが…
写真中央のコレは、サッシレール内に溜まった水を排出する為の水抜き穴のカバーなのですが、本来はこの位置に付いていたらいけない物なんです。( ゚Д゚)
このカバーを通った水は下側のサッシ枠の方へ流れてサッシ枠の下場から排出されなければいけないのですが、サッシ枠の下場がサッシ面台のモルタル部に埋まってしまっている為、雨水を排出できないようになっています。
カバーを外してみると、
四角い大きな穴が開いた様な状態になります。
ここへ少し水を流し込みます。
数分後…
サッシの横にできたクラックを辿って水が出てきました。
今回は営業中の店舗の中で、お店のお客様もご来店している状態での調査だったので、大掛かりな調査は不可能でしたが、簡易的な散水調査で原因を確定する事ができました。
後日、四角く空いた水抜き穴にシーリング材を充填したところ、無事に雨漏りは止まったようです。
今回の雨漏りの一番大きな原因としては、
建物の形状と構造に合っていないサッシ枠が使われていた事。
新築時にモルタル埋め込み用のサッシ枠が使われていなかった事により、大雨でサッシレールに溜まった雨水が、水抜き穴のカバーに沿ってサッシ枠内に侵入し、コンクリートの隙間とクラックを通って、二階床面に雨水が溜まる。と言う状態だったようです。
きっと新築当初からサッシ枠内への雨水の流入は起こっていたと思いますが、壁のクラックなどが無かった為、目に見える雨漏りの症状は無く、見えないところで徐々に建物を傷めていたようです。
サッシに開いている水抜き穴はレールに溜まった雨水や、サッシ枠内に入り込んだ水分を排出するために絶対に必要なものですが、新築時にサッシの選定を誤ってしまうと、今回の様に水抜き穴から不具合が発生してしまう事もあります。
小さな穴ですが、建物にとっては大事な要注意箇所ですので、ご自宅の雨漏りが気になった方はサッシをじっくりと眺めてみるのもいいかもしれませんね(^^)
長年止まらない雨漏りや、建物の不具合等、気になる事がございましたら、ぜひ当社へご相談下さい。
調査依頼ありがとうございました。
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