〈 シーリングとは 〉
建物の外壁等の部材と部材の間を埋める、ゴム状のものをシーリングと呼びます。
シーリング材は弾力性に富んでいるのも特徴。
建物内に空気・雨水などが浸入するのを防ぐ重要な役割を持っています。
日本は四季があり寒暖の差が大きいため、建物の膨張・伸縮が繰り返されます。
シーリングがなければ、部材同士の圧力で建物にひび割れや欠損が起こってしまうのです。
部材間の隙間を埋めて建物を守ってくれている強い味方。『 シーリング材 』
ですが...
さすがに万能ではありません…( ゚Д゚)
弱点は、寿命... そう。よく働いてくれる分、寿命が少し短いんです。。
材料や施工状況にもよりますが、おおよそ5年~10年程で劣化してしまい、
本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
経年劣化によるシーリング材の硬化やひび割れは、放っておくと雨漏りの原因になってしまいます。
経年劣化したシーリング材
劣化したシーリング材は硬化して弾力性が著しく低下し、ひび割れてしまいます。
ひび割れから雨水が浸入すると、次第に塗装面や防水層の下に入り込み雨漏りが発生してしまいます。
そして徐々に建物の構造体まで傷めていくのです。。
そうなる前に増し打ちや打ち替え工事を行い、元々備わっていた性能を取り戻す事が、建物の寿命を延ばすことにつながります。
〈 シーリング工事の種類 〉
■新築工事
建物新築のシーリング材を打つ工事
■打ち替え
既存のシーリングを全て撤去し、新しいシーリング材を打つ工事
■打ち増し
既存のシーリング材の上にシーリング材を足して打つ工事
打ち増しは打ち替えに比べて施工がお手軽にでき、材料費も安く済みますが、あくまで応急処置的な工事。
新しく打ったところで、その下には劣化したシーリングがあるからです。 劣化したシーリングの上には、シーリング材が密着しにくく、比較的に早く傷んできてしまいます。
増し打ち部分の劣化状況
せっかくシーリング工事をするのであれば、打ち増しではなく、打ち替えをおすすめします。
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